不安が覚悟に変わる 心を鍛える技術(アンダーライン)

何かをやるときに、できるか・できないかを考えるのをやめましょう。

「あの仕事、どうせ自分にはできないだろう」とか「そんな難しいこと、自分には無理だ」なんて考えてはいけません。できるか・できないかは、一旦置いておいて、行動する。つまり、ただ「やって経験すること」に集中しましょう。すると、次第に、「できる・できない」にかかわらず「やっている私自身に勇気を感じる」ようになります。そう、劣等感を抱いている人は、できないことに苦しんでいたのではなく、”勇気がない自分”を恥ずかしい存在として卑下していたわけです。

 

意識を外に向けましょう。たとえば「家族のために、やる」「チームのために、やる」「お客様のために、やる」など、自分が何かにトライする際には、自分以外のものに意識を向けていくのです。

 

もし「私はできない」「なんでだろう」「どうしてできないんだろう」という思いが湧きあがったなら、「ストップ!そうじゃない!できる・できないではなく、経験することにこそ意味がある」と自分に言い聞かせましょう。

 

たとえば、仕事で大きなプロジェクトを任せたいと言われたときに「できる・できない」というジャッジではなく「経験するか・しないか」のジャッジで判断すればいいわけです。さらに「経験するか・しないか」のジャッジで迷ったときには、「『何のために』『誰のために』やるのか」を明確にすればいい。

 

劣等感というのは、多かれ少なかれほとんどの人が感じています。あなただけではありません。ただ目を背けてはいけないのは、劣等感とは自己評価が高くなっている結果、意識が相手ではなく、自分に向きすぎている状態であるという事実です。

 

決断とは「リスク」を取ること。要するに、ステイトが下がり、落ち込んだ状態で決断しようとすると、「失敗したくない」「損をしたくない」「後悔したくない」という気持ちがより強くなります。

 

AかBかで悩んだときに、それぞれのデメリットを考察し、「どちらのデメリットを受け入れるか」という基準で選択してください。